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5.佐藤貞雄,ルドルフ・スラビチェックテクニック時代

私は、大学卒業以来9年間の修行を経て1996年に独立開業しました。1999年までは、いままでお話しましたテクニックの中で、それほど問題もなく治療させて頂きました。しかし、良いことはいつまでも続きませんでした。自信をもって手術した多くのインプラントに、徐々に問題が発生し始めてきたのです。
当時は、「インプラントは歯槽膿漏にならない」とか言われていました。その上、「生体親和性が非常に高い素材なので、骨から離れる反応が完了するのに50年間かかる」と。そしてメーカーの提示する成功率は、なんと99.9%!!
しかし、現実は全く異なりました。手術後、数年も経たない内にインプラント本体が骨から抜けてくる現象が次から次へと発生してきました。インプラントメーカーに脱離する原因を尋ねてはみたが、「わからないです」の一点張りでした。有名なインストラクターの先生に尋ねてみても、同じように「わからない」とのことでした。
この1999年から3年間私は、インプラントは一本も打ちませんでした。今でも、多くのメーカーがインプラント成功率99.9%なんて嘘を平気で謳っています。このような現代の日本とは思えない人工臓器とはいえない「紛い物」が平気で出回っているのが歯科界です。これは日本だけではなく世界共通です。だからインプラントのトラブルが無くならないのです。インプラントを打つ側の歯医者にも問題があります。総じて歯医者は、自然科学に関してたいへんに不勉強です。
1999年の中頃、このような悩みのなか、ある変わった考え方のドクターがいると聞いて、早速講習を受けにいったのが、佐藤貞雄教授の1日コースでした。これが、この先、私の人生を変える大きな出会いだったのです。佐藤教授は矯正科医です。なんで、インプラントと矯正が繋がるのか?全く見当がつかないと思います。ここは、たいへんに深遠な理論ですので簡単には述べることはできません。
次回から以下の3項目に分けて述べて行きたいと思います。

1)人類の進化の特異性
2)人類の成長発育の特異性
3)骨の適応、代償、補償

下顎ー頭蓋系は、DNAに記録された通りに成長するのではなく、もっとダイナミックに環境と連携しながら進化発展してきたんだ!!ということを根底に発想を展開していきます。

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